SonneGartenの誕生

◆私達が考える事

Sonne Gartenその誕生は、1999年8月盛夏

Sonne Garten、突然に名東区に出現したのではありません。
Sonne Gartenの『Sonne』には、実に10年の前史があります。それは、環境を守って自然と共生してゆく新時代に、
ポランの広場と野菜共同購入グループ*Sonneの会の二人三脚で歩んだ10年の貴重な時間です。そして今、1999年8月Sonne Garten、Sonneパン工房、オーガニックカフェポランの広場へ進化を歩み出しました。

ポランの広場は1976年に産声を

ポランの広場という小さなこどもの本中心の本屋が、この一社で歩み始めたのは1976年です。それから店舗を拡充しこどもの本だけでなく、教育、環境、社会問題を積極的に問う本を扱う『本屋らしくない本屋』へ変容し講演会/ワークショップなどを企画し色々な皆様に親しまれ、愛されてきました。そこに、1989年、環境/生活問題を実際の形で問うSonneの会と国産小麦100%の天然酵母パンを焼く工房がデンと居座り始めました。

カオスの時を経て

30坪に満たないポランの広場で『本』『野菜の共同購入の会Sonne』『パン工房』という三つの課題を実行するのが限界に。その困難の中から−−カオス根源の動き−−Sonne Gartenが生まれました。
ポランの広場の歴史を見守って下さった方から『今回の改装−移転は、これまでのポランの広場とは異なった展開だね』との感想を頂きました。確かに、この御意見は私達が、思い描いている事を直感的に言い当てた言葉です。〔ご本人としては、あの雑然とした、でも人間味のあったポランの広場を惜しんで、ちょっとの寂しさを含ませた感想かもしれませんが〕

あるプロローグ描いて

Sonne Garten・Sonneパン工房・オーガニックカフェポランの広場の誕生はカオスからの脱皮を図ることを構想しています。加えて、この脱皮はポランの広場の歴史が次の世代に引き継がれるプロローグでもありたいとの願いを持っています。Sonne Gartenが皆様に親しまれ、愛される店になる−人間の息吹が感じられる所−事を願って居ります。

1.念願の自営農園を持ち野菜の生産活動を始めました。
2.松坂屋豊田店に小さいながらSonne Gartenコーナーができました。
3.Sonneのパン焼き菓子を扱って下さる店舗もグループも増えています。
何より生きの良いスタッフが多くなってきました。

店名の由来

Sonne Gartenという店名を決めるに、色々な方の知恵をお借りしました。実は一番最初に、この名前を考えましたが『Gartenは英語のGarten。ガーデニングブームにあやかったようでダメ』とのスタッフの意見でボツ。新店舗はポランの広場を愛される方々とSonneの会員の資金援助を含む物・心両面の御支援により実現しました。ですから、Sonneの文字は必ず使う事が前提でした。Sonneは『太陽』です。大きな存在です。これに何かもう一つの言葉を加えるとなると、一筋縄ではありませんでした。その経過は以下です。

[Frische Sonne]

Frischは、清々しい、新しい、元気とかの意味と思っていましたが、語源的に「生れたて」とか。すると「できたての太陽」おかしいです。ボツ

[Kleine Sonne]

ドイツ人の提案。Kleineは日本語の「暗い」と同じ発音。上手くない。ボツ

[Die Sonne]

冠詞にあたるDieを付け、最も短い形。ところがDieでは「死」ボツ

[Helle Sonne]

ドイツ人の提案。実はこのネーミングに決まりかけてましたが、Helleの元の形はHell。これも、英語で地獄。

こんな話し合い/検討を経て、最初のSonne Gartenになりました。ドイツ語の正しいスペリングはSonnen Gartenだそうです。ゾンネンガルテン。『ン』が2回です。語呂が良くないナーで、Sonne und Garten『太陽と庭(又は大地)』という気持ちをと言う事になりました。我が子の名前を付けるとき時もあれこれ考え・悩みました。今回、店名を考えている内に、その頃の事を思い出しました。ですから今Sonne Gartenは、わが子の名前の一つに思えてなりません。子供の名前を言うように、『Sonne Garten』ですと言っています。


名古屋市名東区一社2-108
〈2005.記〉

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